この想いを君に…
「悠斗、元気だった?」

振り返るとそこには同い年だけど、ママの弟、平野 悠斗が手を振って笑っていた。

悠斗の両親、つまりあたしのおじいちゃんおばあちゃんなんだけど、両親も一緒に。

「お久しぶりです」

パパはそう言うと悠斗の両親に向かって頭を下げた。

パパにとってはママの両親だから当然、気を使う。

といっても。

ママのママ、つまりおばあちゃんとパパは歳の差7才違い。

パパとママは10才違い。

…あれ?みたいな。

なんだかややこしいけど。

ママがあたしを産む少し前におじいちゃんおばあちゃんにも子供が出来た。

ママはあたしを18才で産んだけど、おばあちゃんはママを17才で産んだ。

だから悠斗はおばあちゃんが35才の時に生まれたんだけど。

話としては十分有り得るでしょ?



悠斗は生まれながらにしてあたしのオジサン。

なんだけど。

実はあたしの初恋は悠斗だったりする。
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