この想いを君に…
きっと、お姉ちゃんという存在があたしにいたなら。

奏ちゃんみたいなお姉ちゃんだったらいいのにって思う。



「あとでお兄ちゃんにお金出して貰ってアイス食べような〜!」

ウシシ、と奏さんは笑う。

「うん!」

あたしもニヤリ、と笑った。



天守閣からの眺めを堪能してから降りたあたし達は光さんにアイスを買って貰った。



何だか。

普段はあたしが一番上なのに、今日はあたしが末っ子みたい。



「むっちゃん、お腹空いたらいつでも言いや!」

そう言って次の場所に向かう奏さんは本当に嬉しそうだった。
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