この想いを君に…
「で、ここで何をすればええねん?」

ようやく、私達の番が回ってきた。

「二人で鐘を鳴らして」

「それって、普通はカップル同士でしない?」

ううっ…むっちゃんからのツッコミ。

「ええやん、二人は同じチームやし、ずっと一緒におるやん?
来年は一緒に8耐、出ようとしてるんやろ?
仲良くやらなあかんやん!
だから鐘を鳴らしてお願いするねん」

それらしい理由を付けるとむっちゃんはそっかー!なんて納得してくれた。

可愛いなあ!やっぱり!!



…お兄ちゃんは。

私を睨んでるけど。



「後ろ、待ってはるから、はよ鳴らし!」

私が催促すると仕方ない様子でお兄ちゃんとむっちゃんが鐘を鳴らした。

「さっ!お願いして!!出来たら恋愛の事!!」

私はそう言って手を合わせて目を閉じた。

閉じる瞬間、お兄ちゃんの凄い剣幕が見えたけど。
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