この想いを君に…
「それと、ご飯、ありがとうな」

ようやく唇を離して耳元で囁く。

「うん、待ってる間、暇だから」

上目使いで俺を見つめるむっちゃんの頬はほんのりと赤くなった。



最近むっちゃんは。

少しずつ女性らしくなってきて、俺が戸惑う事が多い。

小さい時から知っているから何にも感じない事が普通だったのに。

俺が事故してから…

見舞いに来てくれる度に少しずつむっちゃんの中に『女』を感じ始めていた。

今なんか…特に。

でも、今の段階でこれ以上は。

門真さんの目もあるから怖い…



精一杯、自分を抑える。
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