この想いを君に…
「免許取ったら、二人で出掛けよか…。
それくらいになったら足も大丈夫やろうし」

よく考えたら。

付き合っているとはいえ、まだデートらしい事とかした事がない。

「うん!」

俺の腕の中でむっちゃんは嬉しそうに頷いた。

「…さあ、もうそろそろ時間だから」

9時半を過ぎるとやはり気になる。

むっちゃんの家には門限はないけれど、そういうのは言われる前からきちんとしなければ…

門真さんは認めてくれないだろうから。

「うん…じゃあ帰るね」

名残惜しい雰囲気だけど。

「途中まで送るわ」

そう言うとむっちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
< 409 / 503 >

この作品をシェア

pagetop