この想いを君に…
「だって…
光さんがマシンを調整してくれたのに…
一瞬でそれをダメにしてしまった…」



嗚咽に紛れて聞こえる言葉は。



メカニックとして最大の賛辞かもしれない。



「せっかく…
あたしに合わせてくれたのに…
走りやすかったのに〜ぃ…」

また俺の胸の中で。

大泣きし始めた。



雨の音とむっちゃんの泣き声。



…うるさいなあ。



けど…

そう思ってくれたら。

一旦は断った今回の試みも引き受けて良かったかな。
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