この想いを君に…
なのに…



終業式の日。



「むっちゃん、ちょっと…」

悠斗はあたしを屋上に呼び出した。



「あのさ、話があるんだ…」

「香奈の事?」

あの寒い日の、香奈の後ろ姿が頭に甦る。



「うん…」

悠斗は切なそうに、笑った。
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