この想いを君に…
「もう、いい!」

あたしはリビングを飛び出して自分の部屋に行った。

外から開けられないように重たい本をドアの前に積んでドアノブを紐で縛った。

「むっちゃん、開けて!」

桜があたしの後を追い掛けてきたらしく、ドアを叩いている。

「もうっ…うるさい!!」

ドアに向かって投げたモノが悪かった。

ガラス瓶は粉々に割れた。
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