この想いを君に…
「…明日、僕からもおじさんに謝るから、むっちゃんも謝るんだよ」

布団の中で説教をされるとは。

思わなかった。

「…えー」

「えー、じゃないよ!
迷惑をかけてるのは間違いないんだから」

迷惑…

こんな事に付き合っている悠斗もいい迷惑よね。

「ごめん…悠斗。
一番、悠斗に迷惑をかけてるよね?」

あたしが両手を合わせてごめん、と謝ると

「僕はいいよ。
むっちゃんが不良の道を選ばなければ」

…不良って。

「あたしは不良にはならないよ」

「わからないよ〜
現に今回の行動はまさしく!非行の始まりで…」

「もう、悠斗!」

思わず、悠斗の肩を叩いた。

「…むっちゃん」

悠斗はため息混じりにあたしの名前を呼ぶと。

あたしの体をギュッ、と抱きしめて

「早く寝なさい。
明日、朝早く家に帰ろう」

「…うん」

頷くしか、なかった。
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