見えない罪と、月
弾は見事にヒジリの足に命中する。撃ったのは髭の男。

にんまりと不気味な笑みを浮かべる髭の男。

他のイレイスの男達はこうでもしないと無理だと分かっていたようで、

よくやったと言わんばかりに嬉しそうな表情。

突然の事にセリルはショックを受ける。このままヒジリを巻き込んでしまう。

いや、巻き込んでしまっているのかもしれない。

心配するセリルをよそにヒジリは苦痛な表情を見せる事もなく、

その場にしっかりと足を着けて立っている。

更に不思議な事に彼の足からは血が一切流れていなかった。


「な、んで…………」


イレイスは勿論、セリルもそれに対してひどく驚く。
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