そして海の思い出を胸に
1人動揺していると、クスッ、と笑った気配がした。
「まぁ、俺としてはラッキーだったけど。こう言う時じゃないと、美雪の事、抱けないもんなぁ」
ううっ……言葉にして言うなっ……恥ずかしさが増すじゃないかっ。
「この……セクハラ親父……」
「うわぁ〜、ひでーこと言うなぁー。俺、寒そうに寝ている美雪の事、助けてやったんだぜぇ? これ位、いいだろうが」
そう言った後。
「そう言えば」
と、涼は何かを思い出したようだった。