そして海の思い出を胸に

「なんか、言ってる事……恥ずかしくない?」

私の言葉に僚二は、クスッ、と笑った。

「安心しろ。美雪の前でしか言わないから」



えっ?



「いや、そう言う事じゃなくて」

「半年経って、最近やっと、美雪が『ただの幼なじみ』じゃなくて『彼女』なんだ……って、実感してきたんだ。
 だからかな……つい、ラブラブモードになっちゃうのは?
 自分でもそんなキャラじゃないのは分かってるけど、嬉しくてね」

< 143 / 247 >

この作品をシェア

pagetop