そして海の思い出を胸に

ここ2日間、私は食後の冷たい麦茶を飲みながら考え事をしていて、いつも誰かに声を掛けられて部屋に戻る……って感じだった。

食器を片付けて、弥生ちゃんと希未と真実と一緒に部屋へ戻ろうとした時。



「美雪ちゃん」

事務室の方から声を掛けられてそっちを見ると、この合宿所の管理スタッフで、私達の自由時間の時に遊んでくれる大村さんだった。



「はい」

返事をして事務室へ行くと、小窓から顔を出してる大村さんが、私に何かの封筒を差し出した。

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