そして海の思い出を胸に

ずっと涼の手は私の頭を、ポンポン、と叩いたり、優しく撫でたりしてくれていた。

言葉は無いけど、その手から温かさが伝わってきて、一気に感情が爆発した涙も、少しずつ収まり始めてきた。



すると、それを察したのか、涼の手が私から離れる。

そして。



「早く元気になれよ? じゃないと、いじめられないじゃん」



えっ?



涼の顔を見たら、クスクス笑っていた。


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