そして海の思い出を胸に

私はここ数日で僚二と違う部分の涼を知って、その度に逆に僚二と似ている部分を探した。

そして、『僚二と涼は別人。身代わりにしちゃダメ』と、自分に言い聞かせていた。



そのくせ、涼と話している時楽しく感じ、その瞬間は僚二の事を忘れている自分がいて、その後、自己嫌悪に陥ったりもしていた。

そんな時は、『学校の友人と遊んでる時だって楽しいんだから』と、自分で自分をフォローしたりしてた。



私の心の中にはここ数日いろいろな自分が居て、そのたくさんの自分達がザワザワ話をしているようで、ゆっくり休まる事が出来なかった。

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