そして海の思い出を胸に

「あのね、訊きたい事あるんだけど……僚二にお兄さん、って、いないよね?」

「は? どう言う事?」

お兄ちゃんは不思議そうに訊いた。



「ん……僚二に似てる人、見たの。だから」

「おまえの見間違いじゃないのか?」

「それだけは、絶対違う」



だってあんなに何回も会ってるんだもん。

見間違いの筈が無い。



「僚二には兄弟いないし、第一、そんなのはおまえだって知ってるだろ」

< 95 / 247 >

この作品をシェア

pagetop