ラブソングが聴こえる
「曲はこのドラマに合わせて作ったが、元から彼女はイメージに合ってなかった。


けど、あなたが、タイアップの方がいい宣伝になるというから俺は了承した。


俺の曲を一人でも多くの人に聞いてもらうには売れなきゃ意味がないからな。


なのに、あいつは、その打ち合わせにも遅れてきたうえ、今日の本読みにも顔を出さないってどういうことだよ。」


今日こんなにHARUが怒っているのは前にも一度同じことがあったからなんだろう。


「悪いけど俺は一緒に仕事はしたくない。


ドラマも辞めたいがそれじゃあ今度はあなたや他のスタッフが困るだろう。


ここまで関係者が動いて形になってるんだ。


だから、あなたの顔を立ててタイアップ歌手変更を申し出てるんだ。


どうですか??プロデューサー。」


HARUは有無をも言わさぬ威圧感でプロデューサーに詰め寄った。


元々気が弱いプロデューサーだ。


HARUの威圧感にあっさり負けて受け入れた。





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