さくらいろ *



「亜美を泣かせたら.俺が許さねーから」



一瞬ビックリした顔を見せた野田だったけど


すぐにいつもの顔にもどり



「泣かすわけねーだろ」

そう言い


片手をあげ


オレンジ色の廊下を歩いて行った



フッ



小さな声で俺は笑った


「まっ あいつなら平気か..」



俺も 野田とは反対方向に歩きだした



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