機械魔法伝
「……………」


 ライはその話を聞いて黙り込んだ。魔法都の許可無しに、勝手に同盟を結んで良いのだろうか…

 だが、ガイの答えは誰も予想出来る筈のない答えだった…












「良いよ。サイバーシティーを破壊させてくれば良いんでしょ?僕、そういう事は大好きだよ…」

「…え?」


 ガイは今、サイバーシティーを破壊すると言わなかったか…

 このガイが放った一言によって、長老の目的が変わってしまった。


「サイバーシティーを破壊…なんと良い方法じゃ!何故今まで思いつかなかったのか…」

「駄目ですって長老!サイバーシティーを破壊するなんて…」


 同盟どころでは無くなるだろう。


「いーや!やはり、平和を手に入れる為には、多少の血を流す事も大事なのじゃ!」

「長老ストップ!思いとどまって下さい!」


 その様子を見たガイがライにこう言った。


「無駄だよ。もう、この時点でサイバーシティー破壊へのルートは進んでいる…」


 そう言うと、ガイは妖しく微笑んだ。

この時からサイバーシティーへの長い旅路が始まった…

 
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