君がいた…
第一章 <きっかけ>
サッカー部のマネージャーとして

日々奮闘する舞。

俊樹も入部していて

入学式の日の出来事もあり

成二と功を含めて仲良くなっていた―

宏史は―

入学式以降

遅刻や早退を繰り返し

有名な高校の制服も合わせ 見た目が目立つせいか

よく他校生にケンカを仕掛けられていた…

そのせいか

校内でも宏史は目立ち 近づく者も少ない。

そんな状態を危惧した俊樹は

ほぼ強引に宏史をサッカー部に入部させた。

「10分休憩です。」

舞が大きな声でそう叫ぶと

パスの練習をしていた部員達が

グラウンドから戻ってきた。

「はい。お疲れさまです。」

部員一人一人にタオルを手渡す。
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