君がいた…
「俺ら 先帰るわ。」

舞を追いかけるように歩き出す宏史。

「はいはい。」



俊樹が宏史の背中に向かって答えた。

「じゃあ また明日。」

にっこり笑い 美星も宏史の後につづく

俊樹の目に

舞に合流した 宏史と美星の姿が映る。

「平気って言ったて…
あの2人が何も知らないから…なあ…」

3人を見つめたまま

俊樹がつぶやく…

「まあな…」

成二も

俊樹と同じように3人を見て 同意した。

「お前も
辛いんじゃね?」

俊樹を見て

意味ありげに言う功。

「なにが?」

功の言った意味が分からない俊樹。

「舞は、 その手の事には鈍感だからな。」

今度は

成二が意味ありげに言った。

「なに言って…」

動揺する俊樹に

「宏史も罪なやつだよな。」

ニヤリッと笑い成二が言う。

「姉妹に惚れられて
その上
親友の好きな相手を知らないうちにふってんだから。」
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