二重人格弟に溺愛中
俺と京野先輩の列は前に出た
スタートラインに並び
スタートの用意をする
こんな短い時間でさえも
1時間くらいに感じられる
太陽の熱が
地肌に染み込んでいく
暑い...
汗が頬を伝い地面に落ちる
なんで俺こんなに緊張してんの?
こんなに緊張するのは
弓道の試合以来だ...
「位置について....」
クラウチングスタート
白線に手を付け
合図を待つ
「よーい」
腰をあげる
「パンッ!!!!!」
ピストルの音と共に走り出した
スタートダッシュは成功し
早くもコーナーの差し掛かった
でも....
俺の横には京野先輩
ほんっとに早い。
気が一瞬でも緩んだら
抜かされるのは確実