二重人格弟に溺愛中
トラックの半分までに差し掛かった
何とか1位
こんなに真剣に走ったのは
いつぶりだろう?
でもそれだけ紅莉を渡したくない証拠
だから頑張れる
ねぇ紅莉?
俺のこと応援してくれてる?
紅莉の瞳に俺が映っていたら
どんなに嬉しいことだろう
だから、俺を見て
ーーーーー.....
「先輩....」
「お疲れさま。」
俺.....
勝っちゃった!!!!
「言うこと聞いてくれますよね?」
「さぁね。」
「往生際が悪いですよ?」
「はぁ....分かったよ。
で?」
「紅莉にこれ以上近付かないで下さいね?」