二重人格弟に溺愛中
「なんでそんな事言う?
もしかして、圭くんと紅莉は
親密な関係だったりして?」
「ははっ....
そんなわけないじゃないですか。
俺と紅莉は姉弟。
ただそれだけの関係ですから。
姉の心配をして
何がいないんですか?」
「いけないね。」
「は?」
「だって、君の本当の気持ちは
そう思ってないでしょ。
表向きはそう言えば済むけども
俺には通じないよ?」
「何言ってるんですか?」
「俺は知ってるよ。
君が紅莉を姉じゃなく
女性として好きなこと」
な、何で知ってるんだよ
急に京野先輩の視線が
怖く感じた
今は何をしても見透かされているような気がして
俺は真っ直ぐ
京野先輩の顔を見れない
「諦めるならいまのち。
俺だけだけじゃなく他の人にも
バレたら危ないよ?
それでもいいの?」
まるで俺が自然に紅莉を諦めるように
誘導してくる
俺は諦めた方がいいのか?