先生と私。

誓い

「嫌ーっ…」
幸穂の叫び声が病室に響き渡る。


医者や看護婦は病室を後にする。


「幸穂ちゃん…私幸穂ちゃんに誤らなくちゃいけないことがあるの…私巧のことが好きだった。
巧と一緒にいる時間が多くなっていくうちに巧に惹かれていった。
巧に何回も好きだって言った…でも巧は幸穂ちゃんがいるからだめだって…
巧…幸穂ちゃんのこと大事に思っててほんとに大好きだったんだなと思った。
私そんな幸穂ちゃんがうらやましくもあり憎かった。
だから仕返ししてやろうと思って…
ごめんなさい…」
「……」


幸穂を気遣ったのか女の人は病室を出ていった。


病室には和也と幸穂…先生。


「幸穂…」
「出てって…」
「えっ…?」
「出てって…1人にさせてよ…」
「……」
< 439 / 450 >

この作品をシェア

pagetop