―Destiny―
「まぁね」
「学校が休みの時においで」
「でも、おばちゃんいないでしょ?」
「月始めの日曜だけはいるよ」
「本当!? じゃあ、その日は絶対行く!」
「ははっ。待ってるよ」
いつもの常連客がいるのかは分からないけれど……。
おばちゃんがいるんだったら絶対に行こう!
それまで憂鬱だったあたしの気持ちが一瞬にして晴れ渡った。
しかも、月始めの日曜って言ったら、今度の日曜だし。
「じゃ、今度の日曜ね」
約束すると、おばちゃんは「待ってるよ」と笑いながら店の中に消えて行った。