不良君と私の恋愛物語
「早く車の免許取らなきゃな。」

電車を降りた後、一樹が呟いた。

「なんで?電車、楽だよ☆」

「だーめ。冴子が他の男に触れるのがイヤだから。」

そう言って歩いて行った。

「動物園ー!!!」

大興奮の私。

「んな珍しくないだろ。」

若干冷めてる一樹。

「だって…。初めてなんだもん…。動物園も動物園デートも…。」

しゅんっとなって下を見る私に慌て始めた一樹。

「ごめん。ほら。行こう?思いっ切り楽しもうぜ!」

さりげなく手を繋いで歩き出した一樹。

ドキッとしたけど、緊張する間もなくスタスタ歩いている一樹。

ギュッと握ったその手を見て放さないでねって心の中で一樹に言った。



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