不良君と私の恋愛物語
「えっ?」

美里と私二人で振り向いた。

そういえば私達2人とも田中だったっけって。

そんな余裕も振り向いて声かけてきた男子と目が合うとなくなった。

「やっぱ田中じゃん。」

「冴子、知り合い?」

美里が不思議そうに聞く。

「まさかこんなトコで会うなんてな。元気だった?」

「……。」

なんで?

なんでこんなトコで会うの…?

あの日がよみがえる。

元カレ…。

「な…。なんでいるの…?」

精一杯出た言葉だった。

「冷たいな。同郷だろ?」

「……っ!」

私の変化に気付いた美里が私の手を掴んだ。

「ごめんなさい。急いでるんでっ!」

歩いて行こうとすると。



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