不良君と私の恋愛物語
パッと目を覚ますと天井が見えた。

「冴子っ!大丈夫!?」

美里…?

私、何したんだっけ…?

「倒れたんだよ?」

「あ…。」

そうだった…。

「あなた、ちゃんとご飯食べてる?」

保健医の先生が聞いてきた。

「最近食欲なくて…。」

「ちゃんと食べなさい?また倒れるわよ?」

「はい…。」

「一人で帰れる?」

「あ、私が送ってくんで大丈夫です。」

美里が言った。

「じゃ、お願いね?先生ちょっと呼び出されてるから、あとよろしくね?」

そう言って保健室を出て行ってしまった。

「冴子、大丈夫?」

「うん。一人で帰れるよ?」

「何言ってんの。送るから!カバン取って来るから待っててね?」

「ありがと…。」

慌ただしく保健室を出て走って行った。




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