不良君と私の恋愛物語

「ごめっ！大丈夫！？ゆっくり息して！」

誠人クンが背中を擦ってくれる。

「はぁ…。ありが…と…。ごめんね…。もう帰るから…。」

「送ってくから…。」

「ううん…。一人で帰れるよ。さっきの話、絶対に一樹に言わないでね…。」

「分かった…。」

ちょっとした沈黙の後、私はその場を後にして家に帰った。



帰ってから、さっき逃げる間際に渡辺が言った事を思い出していた。

明日…。

どうしよう…。

行かなきゃ一樹に迷惑がかかってしまう…。




行かなきゃ…。