不良君と私の恋愛物語
「今日バイトないし!みんなでご飯行こうっ!ほらっ!一樹も!」

頑張って笑顔で言った。

一樹は心配そうな顔で私を見てる。

そんな顔しないで。

私は大丈夫だから…。


おきまりのガストに向かいながら話始めた。

「聡クン達もテストだったの??」

「あぁ。まぁ、俺たち優秀だから♪テストなんて余裕っしょ♪」

「えぇ~!信じらんない~!ねぇ美里っ!」

「ホント、ホント(笑)」

はぁ。

ちょっと落ち着いて来た。

「何食べよっかなぁー☆」

「じゃぁ競争だぁ!」

「望むトコだぁ!!」

そう言って美里と誠人クンと聡クンが走って行った。

「待ってー!!」

走り出そうとしたとき。

「冴子。」

「ん??」

振り返ると一樹が私の手を取った。

「ホントに大丈夫?赤くなってる…。」

手を擦りながら私を見る一樹の目を直視出来ずに逸らした。

「なっ何言ってんの☆大丈夫だって!ほらっ!置いてかれてるよ☆行こっ!」

そう言って走り出した。

はぁぁぁぁっ!!

もぉ!

顔暑っっ!

心臓に悪いよぉ!

もう恋なんてしないって決めてたのに…。

好きになっちゃいけない…。

どうせ裏切られちゃうから……――






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