鈴音
「何で謝られたのか、どうして泣いていたかはわかんないけど。何か出来ることがあったら協力するよ」

親からもらった出来の悪い頭を駆使して話した。


言ったあとで的がはずれた発言をしてしまったか?と後悔する。

「ううん、大丈夫。今日はもう帰るね」

森里さんはそう言った。

どっちの意味の「大丈夫」なのだろう。


「北川くん、怒ってないかな?」
森里さんが帰り際、不安そうに聞く。

「大丈夫、怒っているどころかへこんでいるよ」

そう言って、校門前まで森里さんを送っていった。
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