切なさに似て…
空港内の喫煙所でタバコを1本吸って、外へと出た。
16時05分過ぎ。
1機の飛行機が飛び立って行く姿が空高く浮かぶ。
4ヶ月なんてすぐだって言ったのは俺だけどさ。
…すぐじゃねーよな。
近くにいなければ、忘れるなんて思っていたはずなのに、忘れるどころかそればっかり考えていて。
そんな悶々としてる時に、現れたら離したくないの当然だろ?
帰したくないの、普通だろ…。
「俺…、やべーなぁ…」
柚果の妹と連絡取る手段、ないか?フラフラしないように、見張り役に徹してもらえないだろうか?
植え込みになっている塀の縁に腰をかけて、柚果を乗せた飛行機は小さくなっていく。
見えなくなってもひたすら空を仰いでいた。
「…ほんと、フラフラすんなよ」
そう呟いた一言は柚果にきちんと届いただろうか…。
End.
16時05分過ぎ。
1機の飛行機が飛び立って行く姿が空高く浮かぶ。
4ヶ月なんてすぐだって言ったのは俺だけどさ。
…すぐじゃねーよな。
近くにいなければ、忘れるなんて思っていたはずなのに、忘れるどころかそればっかり考えていて。
そんな悶々としてる時に、現れたら離したくないの当然だろ?
帰したくないの、普通だろ…。
「俺…、やべーなぁ…」
柚果の妹と連絡取る手段、ないか?フラフラしないように、見張り役に徹してもらえないだろうか?
植え込みになっている塀の縁に腰をかけて、柚果を乗せた飛行機は小さくなっていく。
見えなくなってもひたすら空を仰いでいた。
「…ほんと、フラフラすんなよ」
そう呟いた一言は柚果にきちんと届いただろうか…。
End.


