飴色ノ涙
飴色ノ涙.002
それからしばらくは家族にもバレないように朝には家を出た。

「いってきまーす」

どこへ行くわけでもない。

ただ、公園でぼーっとしていたり、営業のサラリーマンみたいに車を止めて高速道路の下で寝たりしてた。

友達が休みの時は友達の家に入り浸りだった。

「…何してんだろ…」

こんなことがしたくて仕事を辞めたわけではない。

なんとも言えないもやもやが押し寄せてくる。

そんな時、頭に浮かんだのは、音楽の事だった。

ずっと好きだった音楽。

やりたくても出来なかった音楽。

”出来なかった”んじゃない、”やらないだけ”だったんだ。

そう思ったらいても立ってもいられなかった。

すぐに探したのはライブハウスでの仕事だった。
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