散弾銃プレアデス


*****


安原隊長があたしをすきだって

あたし、どうしよう。


ふわふわ
ふわふわふわ



あたし、とんでるみたいです

よくわかんないけど、なんだかとってもうれしいです


隊長の近くにいるのが恥ずかしいような

もっと隊長といたいような



ふしぎな気持ちです


───安原隊長。




******




「俺だって嬢ちゃん好きだぜ」



不意に原が近づき、安原に抱かれたすばるの頬を指先でぷにぷにとつついて言った。

「うええ!?」

すばるが安原の腕の中であたふたと慌て、原の顔を見ては顔を赤らめる。

それを見て、からからと笑う原と満足そうに微笑む安原。



「……悪かった、皆瀬」



桃色の天使の赤く擦れた目尻を、安原はそっと撫でて呟く。

「え?」

意味をわかりかねたすばると、安原の意図を察した原。
原はぐっと握った拳を安原に差し出して笑った。



「嬢ちゃん、もう仲直りしたぜ」


に、と口角を上げて突き出した原の拳に、安原も自身の右手をこつんとぶつけた。



咲いた笑顔の大輪は、差し込む光に照らされて揺れた。




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