散弾銃プレアデス
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安原隊長があたしをすきだって
あたし、どうしよう。
ふわふわ
ふわふわふわ
あたし、とんでるみたいです
よくわかんないけど、なんだかとってもうれしいです
隊長の近くにいるのが恥ずかしいような
もっと隊長といたいような
ふしぎな気持ちです
───安原隊長。
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「俺だって嬢ちゃん好きだぜ」
不意に原が近づき、安原に抱かれたすばるの頬を指先でぷにぷにとつついて言った。
「うええ!?」
すばるが安原の腕の中であたふたと慌て、原の顔を見ては顔を赤らめる。
それを見て、からからと笑う原と満足そうに微笑む安原。
「……悪かった、皆瀬」
桃色の天使の赤く擦れた目尻を、安原はそっと撫でて呟く。
「え?」
意味をわかりかねたすばると、安原の意図を察した原。
原はぐっと握った拳を安原に差し出して笑った。
「嬢ちゃん、もう仲直りしたぜ」
に、と口角を上げて突き出した原の拳に、安原も自身の右手をこつんとぶつけた。
咲いた笑顔の大輪は、差し込む光に照らされて揺れた。