勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
「真衣こそ紫衣にちゃんと話しなきゃいけないんじゃないの?
このまま卒業してうやむやに出来るような事じゃないでしょ?
アンタ最低だよ!
友達の彼に手を出すなんてホント最低じゃん!」
芽衣ちゃんは真衣ちゃんを怒鳴りつけた後ハッとしたように私に視線を向けたんだ。
ホントはね?
薄々感じてたんだよ?
いくら鈍感でお子ちゃまでも…
一緒にずっと手を繋いでいた人が自分を見てくれなくなってるって気付かないほどバカじゃないつもりだよ?
でもね。
でも…
知りたくなくって見ないように感じないように蓋をしてたんだ。