勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
同じ紫衣なのにおにいちゃんの側に戻れるのは私じゃない。
お兄ちゃんに必要なのは私じゃない紫衣。
そのことがとても悲しく思えた。
大好きだから側にいたい。
ただその気持ちだけなのに...
私の思いは叶わない。
だけど私はまたあることに気付いたんだ。
どうして私ではなく紫衣がお兄ちゃんに必要なのか...。
その理由がわかった気がする。
紫衣のお兄ちゃんが生きた生涯の知識の深さ、お兄ちゃんを思う強い思い。
その二つが紫衣の価値。
それに紫衣も幸せとはいえない生活をしているんだね。
大切な人に裏切られる紫衣。
気付いていながら何も言えない紫衣。
この先紫衣はもっと辛いことに巻き込まれる。
その時が私と紫衣が変わるいい機会になりそうだ。
それまで私は紫衣が私の時代で迷わないように存在を造らなければならない。
待っていて、お兄ちゃん。
きっとお兄ちゃんを幸せにするからね。