勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
悔しかった。
だけど、悔しさ以上に情けなかった。
「気まぐれじゃありません。
私も誰かの役に立ちたかったんです。
何も出来ないけど…
邪魔になるかもしれないけど…
だけど、何もせずに毎日が終わるのは嫌なんです。
働かざる者食うべからずって言うでしょう?
私も一緒に、同じ様に生きたんです。」
気がつけば私は叫んでいた。
私の声に作業をしていた人の手は止まり痛いほどの視線が私に集まった。
「ごめんなさい。
生意気なこと言って…」
こみ上げる涙。
ここで泣いたらみんなを困らせる。
そう思うのに瞳に溢れる涙はこぼれ落ちそうで、私は俯いて顔を隠した。
静まり返った台所。
結局私はみんなの邪魔をする存在でしかない。
堪えきれずにこぼれ落ちる涙。
土間にポタポタとシミを作っていく。
「姫さん、泣かないでおくれ。」
「泣いてません。」
さっきの女の人の柔らかい声に私はグイッと着物の袖で涙を拭って言葉を返した。
鼻声で泣いてないなんて言っても泣いていたことは隠せるはずもないのにニッコリと笑顔を作ったんだ。