勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
「いい加減にしなさいよ!!
自分の身分を明かさないあなたにとやかく言われる筋合いはないわ。
そこをどいてください。私は言われたとおりに朝餉を運んでからも仕事があるんです。
あなたにかまってる暇なんてないんだから!!」
「お前生意気だぞ!!」
「生意気で結構です!!」
怒りを露にしている彼女をチラリと見てから私は廊下を歩き出した。
もちろん私の前で仁王立ちをして道を塞いでいた彼女には軽く蹴りをお見舞いしてから何事もなかったかのように静々と歩いてやった。
心の中で大きくあかんべーって舌を出しながら...。
そして呆気にとられるその人はもう私を追いかけてはこなかった。
その人のことを気にならなかったわけではない、帰ったらゆきさんや朱里さんに聞くつもりでいたんだ。
だけど聞かなくて済んだ...。
その人にはすぐに再会したんだ。
とっても意外な場所で....。
「紫衣です、朝餉をお持ちいたしました。」
「入れ。」