勝利の女神になりたいのッ!~第1部~


私の言葉に左近さんは大きく目を見開いた。


一瞬止まった空気に私は慌てて謝ろうと口を開きかけたら左近さんの豪快な笑い声が響いた。



「お前は今日から俺の娘だ。
まずは隣村の紫衣の家に行って話をしなければな。」



意外な左近さんの言葉に私は大きく息を吸い込んだ。


でも、私は18歳だよ?


娘なんて大きすぎる。


無理があるでしょ?




左近さんは私の言いたいことが解ったのかニヤリと笑って言ったんだ。



「紫衣はまだ5歳の幼子だ。俺の娘になっても何も問題はないと思うが?」




まだ自分の状況をシッカリと把握していない私を笑っている左近さん。



そうだった。



私、何故か若返ったんだ。


っていうか充分若かった私が幼くなった。


頭と精神は18歳のまま体だけが5歳になっちゃたんだ。



それってもう一度5歳からやり直し?


しかも頭は18歳。


なんだかとっても複雑だ。




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