平安物語=短編集=【完】



そのまま清涼殿へ行き、帝と夜を共にしました。

「他のどんな妃にも並べられない身分のあなたなのですから、何も気にせずにいらっしゃい。」

そんなことを仰いました。

私は

「勿論ですわ。」

なんて可愛げの欠片も無い返事をしました。

だって、そんなことを仰るなんて、私が気に病んでいるように見えたということでしょう?

そんなことは私の誇りが許さなかったのです。



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