平安物語=短編集=【完】



それから数ヶ月、たくさんの恋文を突っぱねて男っ気のない日々を送っていました。


年が改まり、姫様が成人なさいました。

裳着の儀の時の姫様は、それはもうご立派で美しく、やはり入内が白紙になったことが口惜しく思われます。

でももう仕方のないことですから、せめて素敵な殿方と御結婚をとお祈りするのですが、当の姫様はまるで関心がなく…

あげくの果てには出家してしまいたいとまで仰います。


姫様の御許にはたくさんの若い貴族から恋文が届くのに、目もお通しにならないのです。



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