平安物語=短編集=【完】



「それは…すみませんでした。」

帝がすまなそうな顔をなさったのを見て、私はどこか満足していました。


「でも」


――えっ


帝に腕を引かれて、帝のお顔を見上げる形で帝の腕に収まっていました。


「今はもう済んだこと。

あなたはもう、私の妃です。

手放さないし、逃がしはしない。」



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