長閑【短編集】
ランドセル
私は毎朝、家から一番近いゴミ捨てに行く。
ちなみに今日は燃えるゴミの日で両手に二袋を持って移動していた。
私の家からゴミ捨て場までの距離は近く三分以内でも移動可能なぐらいではあるが、やはりゴミ捨てが楽しい作業とは思えない。
ふと目の前に現れたゴミ捨て場に目を向けると近所の旦那さんがゴミ袋をネットに入れていた。
私はそれを見て、
なんでうちの旦那は手伝ってくれないんだか。
と心の中で呟いた。