男×男!?
「はよっ」
「おはよー」
黒板には今日の試験内容と時間が書いていた。
出席番号順に並んだ席に座って鞄からノートを取り出して眺めた。
このノートは神楽と勉強していたときに使っていたノートで、ときどき神楽の字や線が入っている。
「……。」
本っ当にわかりやすいや。
コイツの作ったノート。
このノートを見てたら、先生が来て、もぅ数分後には試験が始まろうとしていた。
「今日の試験は終わり。これからは明日の試験の準備しろよ」
向井先生は教卓に手をついて、眠たそうな顔をしていた。
たぶん昨日遅くまでテストを作っていたんだろう。
先生は若いけど数学の教師の中ではけっこうな地位にいるらしい。
「では解散っ!!」
先生の大きな声にみんなは立ち上がって
「どこ行く?」
なんて会話をしていて、先生はその言葉に反応して
「そんな事しないで勉強しろっ!!」
って苦笑いしながら怒った。
「悠。今日のできどうだった?」
朝一緒だったエリが訊いて来た。
「え";;あ、あぁ…;;」
今日の試験の出来ぐわいは――…
―――驚くぐらいできた。