花火
これ幸いと店内に足を踏み入れた。
商品を見るとも見ずに彼女の背中を追った。男女共に愛用できそうな物、例えば食器だったり、寝具だったりを見ていてくれれば、偶然を装い話しかけられたのに。そんなうまくもいかず、彼女は洗顔フォームだったり、化粧品だったり、一般男性には縁遠い商品の前に腰をすえていた。
場違いの中店内をやたら見回している男性。周りからみれば不審に思うことだろう。そんな思いと、黙って人の後を付けてきたという後ろめたさから、いてもたってもいれずに出口へと向かった。
商品を見るとも見ずに彼女の背中を追った。男女共に愛用できそうな物、例えば食器だったり、寝具だったりを見ていてくれれば、偶然を装い話しかけられたのに。そんなうまくもいかず、彼女は洗顔フォームだったり、化粧品だったり、一般男性には縁遠い商品の前に腰をすえていた。
場違いの中店内をやたら見回している男性。周りからみれば不審に思うことだろう。そんな思いと、黙って人の後を付けてきたという後ろめたさから、いてもたってもいれずに出口へと向かった。