花火
もう諦めよう、そう決心しかけた頃だった、携帯電話は予兆なく大きな音をたてて、着信を知らせた。画面を見ることもなく、通話ボタンを押した。春香から、やっと連絡が来た。
「もしもし」
力なく声を発した。
< 158 / 427 >

この作品をシェア

pagetop