花火
胸が大きく高鳴った。それを合図に、何度も何度も胸は大きく跳ね上がった。対照的に、電話口から聞こえてきた声は、あまりにか細く、今にも消えてしまいそうだった。心臓の音にかき消されて、もう二度と聞こえないのではないかと思う程に。
< 198 / 427 >

この作品をシェア

pagetop