花火
不謹慎かもしれないが、どこかわくわくしていた。小学校高学年の頃、好きな女の子の家の周りを、自転車で何度も往復したことを思い出した。家の前に差し掛かると、一段とスピードをあげ、揶揄した様なあだ名を大声で叫び走り去る、窓から顔を出し、嫌がるその子を見て心躍らせた。あの頃はそう言った表現しか出来なかったな。今まで思い出すことなんてなかったのに、不意に当時のことが脳裏に浮かんだ。今のそれと、あの時のそれは、通ずるとこがあったのかもしれない。
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