花火
そんな日々の中で、たっくんと出会った。五月も終わりに近づく土曜日のことだった。青く点滅する信号を急いで渡ろうとすると、不意に足から力が抜けるのを感じ、倒れこみそうになったところを助けてくれた。あの時何と声をかけられ、何と答えたんだっけ。急な出来事に驚き、それどころじゃなかった。こんなことを言ったら、たっくんは寂しがるだろうな。
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